STAFF紹介
院長あいさつ

飼い主の皆様はじめまして、院長の池田達彦です。当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
大学卒業後、勤務獣医師として働き始めた頃のことを思い出してみます。獣医師免許こそ取得しましたが、何の経験もなかった私は素人同然という有様でした。そんな中、最初に勤務した病院の方針で、勤務初日より一人で診察や手術をさせて頂いていたのですが、無力感と自責の念に苛まれる毎日でした。
日々の症例を一つずつ解決していくのが精一杯で、自分が将来開業するなど想像することもなく、若さに任せてがむしゃらに働いていました。振り返ってみれば、常に真剣に取り組み、目の前の動物を助けたいという思いも確実にあったのですが、スラスラとどんな病気にも対応できない自分をなんとかしたいという思いが強く、自分のために頑張っていた側面も多分にあったように思われます。本当の意味で飼い主様や動物の痛みを理解する余裕がなかったのだと思います。

数年が経過し、ある程度どのような症例にも対応できるような自信がつき始めた頃、転機が訪れました。大病を患い、臨床獣医師として働くことが困難となった時期がありました。それまで健康面では大過なく過ごしてきた私でしたが、この時期診る側から診られる側となり、多くのことを学びました。
最初は復帰のめども立たず絶望感に打ちひしがれていましたが、快方に向かうにつれ、復帰がかなった暁には自分の闘病経験を診察に役立てたいという希望を抱くようになりました。
「飼い主様の不安をじっくり聞いて共感し、これまで以上に丁寧に繰り返し説明しよう」
「自分のように遠慮がちで、獣医師に本当の気持ちを伝えるのが苦手な方もいるはず。忙しそうな姿をなるべく見せず、じっくりすべての情報を引き出せるようになろう」
何百頭もの動物たちを相手にする中で、診療が当たり前の行為になりすぎていました。獣医師として、飼い主様とその動物の立場で物事を考えることがいかに大切かを、闘病中に身に染みて学ぶことができました。

その後、幸いにして再び勤務獣医師に復帰できました。ブランクもあるため若干の不安が残りつつのリスタートでしたが、自分なりに苦労して体得した知識・技術は嫌でも忘れなかったようで、それに加え闘病中に再認識した患者様第一主義を肝に銘じ診察をさせて頂きました。誰もそうは言ってくれないかもしれませんが、自分の中では獣医師として一皮むけた時期であったように思います。

自分の目指す更にきめ細やかな理想の診療を実現させるために家族、スタッフ及び関係者の皆様に支えられ、令和元年10月にタツ犬と猫の病院を開院させて頂きました。まだ若い病院で、特別に高度な医療機器をすべて備えているとは言えず、特別に得意な専門分野があるわけでもありません。私自身も敏腕獣医師とまではいきません。
しかし飼い主様と動物に寄り添い、身近で安心できる良い獣医師になれるよう努力を惜しみません。獣医師として引退する日まで、これからお会いするであろう飼い主様と動物の実りある生活のため情熱を注ぎ続けることを誓います。

皆様と病院でお会いできる日を楽しみにしています。

院長 池田達彦

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